円を描く虹と並走し、 
映画さながら滝つぼに着陸!

ヘリコプターツアー

このヘリツアーを体験したら、ハワイ島の空が病みつきになるのではないでしょうか。
ヘリの老舗ブルーハワイアンが実施し始めた「スペクタキュラー」ツアー。
通常は2時間かけて時計の逆回りにハワイ島をぐるりと一周するフライトですが、
オプションで$150追加すれば島の北東部、ワイピオ渓谷にほど近い海岸線で、
なんと滝つぼに着陸してしまうのです。まさに映画ジュラシックパークの世界!
もちろん、今回の噴火で大きく口を開けたキラウエア火山のハレマウマウ火口も
水蒸気の煙が上がる新しい噴火エリアも、上空からしっかり見学。
“地球上最高のヘリコプター遊覧”といわれる称号に、納得です!

キラウエア上空を過ぎたあたりになると雲が現れ始め、何度となく晴れとシャワーが繰り返すようになりました。その時、虹が円を描いてヘリコプターを追いかけてくるではありませんか。地上では弧を描く虹の橋。上空ではレインボーサークル。「虹に願いを」なんていう余裕はなく感激して叫び続けていました。

ヘリポートを飛び立って10数分もするとサドル・ロード上空の高原地帯に差し掛かり、流れ出た溶岩が緑のキャンバスに絵を描いているような光景が眼下に広がります。

奥で操縦桿を握るのはフライト歴20年以上のベテラン日本人パイロット望月さん。同社の中でも1位2位を争うフライト技術の持ち主。実は彼の解説が最高なのです。

マウナケアの麓には、プウ(噴火による小山)がいくつも並んでいて、ボコボコとした感じがとても可愛らしい。その上を通り抜けてキラウエア上空へ。

5月の噴火で姿を現した、
巨大火口が目の前に!上空3000mの空中散歩。

キラウエア火山

キラウエア・カルデラの中のハレマウマウ火口は、以前もっと平らだったところに赤い溶岩湖が顔をのぞかせていたのですが、爆発後、その火口部分がど~んと一気に500mほど沈下。円錐形の谷のようになっているのが上空からだとよくわかります。遠くにマウナケアとマウナロアを望みながらぐるぐると旋回し、火口内まで覗き込めました。

俯瞰の目を持つことが、いかに大切か。
仕事上でもよくいわれることですが、今回は、ビジネスでの概念の話ではありません。文字どおりのバーズアイでハワイ島を眺めると、地上ではわからなかったこと、気づかなかったことがよく見えてきます。

ワイコロアのヘリポートを出発して、まず島の中央、マウナケア山とマウナロア山の間を南東へ向かいます。途中米軍キャンプのあたりも通過するので、パイロットの望月さんは時折米軍の管制官とも交信しながらフライトを続けていくと、やがて眼下に、ドーンと驚異的な巨大穴ぼこが見えてきました。

キラウエア・カルデラとその中にある、今回の噴火で大きく深く口を開けたハレマウマウ火口です。ゆっくり旋回すると、周囲からもうもうと水蒸気が上がる様子も手に取るように見降ろせて、大感激。そして後ろ髪を引かれる思いの中、前半のメインスポットを後にして、ヘリは東の海の上空へ。

望月さんは底のほうまでよく見えるように機体を斜めに傾けながら何度も旋回してくれて、前半のメインスポットを思う存分堪能させてくれました。

ハレマウマウ火口から東海岸へ出るあたりが、今回の溶岩流出で焼け野原となった一帯です。「住宅も900軒くらいが焼かれたんですが、誰1人、怪我していないんですよ」と望月さん。

まるでジュラシックパーク!切り立つ崖を流れ落ちる、滝つぼを目指して着陸。

プナルル滝

すべてを拒むような緑の断崖絶壁と、すべてを包み込むような紺碧の海。それをつなぐのは美しい一筋の滝でした。天候にも恵まれ、その接点に降り立つことが許された私たちは、本当に幸せ者。高度を下げていきランディングした時の感慨もひとしおです。

ヘリは東海岸を北上し、マウナケアを左に見ながら進むと、やがてワイピオの渓谷美が出現します。

その先の人の住んでいないワイマヌバレーでは低空飛行で谷奥へ入っていき、上からではなく真横から崖に近づいて舐めるように飛行! 
滝に手が届きそうな迫力には圧倒されてしまいます。

そして谷を出ると、ついに着陸するプナルル滝が眼前に。高度をぐんぐん下げて近づく時の緊迫感。見事に着陸しプロペラが止まると、聞こえてくるのは心安らぐ滝の音だけ。

このメリハリは最高です。殺伐とした真っ黒な火山台地から緑と水の豊潤な世界まで、何万年もの歳月をかけて変貌していく地球の姿を、たった2時間のフライトでまさに映画のように堪能できるのです。

ヘリに乗る私たちは、100万年を一気に旅するタイムトラベラー。このツアーが終わった時、あなたの人生観は大きく変わっているかもしれません。

幾重にも折られた緑の屏風のような光景が広がるコハラ・コースト。決して陸路からでは到達もできなければ見ることもできない幾筋もの滝が、崖の上から海に向かって流れ落ちていました。この断崖にも低く真横から近づいて並走飛行するので、崖の表情をしっかりと確認できます。
プナルル滝には何度も着陸しているベテランパイロット望月さんは、英語も堪能なので現地のテレビ取材にも登場するお方。彼のフライト中のトークがキレキレ&おもしろく、まじめな解説と笑えるジョークで参加者のハートを鷲づかみ。指名するリピーターもとても多く、この時参加されていたご夫妻はなんと彼のフライトが6回目!「これに来るために1年間、日本で頑張って(笑)」と。毎年来られている強者でした。

15分ほどの滞在後、プナルル滝を離陸すると、崖すれすれに飛んでいってコハラ・マウンテンを越えワイコロアへ。ヘリポートに着く手前で、右手の海岸線を見下ろすとマウナケアやハプナのホワイトサンドビーチが美しい弧を描いていました。
いかがですか、この光景。緑の断崖を流れ落ちる滝の麓にヘリが鎮座。バーチャルではなく現実です。これを見たら居ても立ってもいられなくなって「自分もそこに降り立ってみたい!」と思うのでは?ブルーハワイアンだけが可能な滝つぼ着陸オプションツアー。ワイピオ渓谷の少し北側。ほぼ垂直に切り立った美しい断崖を流れ落ちるプナルル滝へ、いざ!
ビッグアイランド・スペクタキュラー

所要時間1時間45分(着陸オプションなし)、2時間(着陸オプション付き)
料金1名$599(着陸オプションなし)、1名$749(着陸オプション付き)
行程ワイコロアヘリポートを出発南東方向へ飛んでキラウエア上空へ東海岸線に出て北上し、ヒロの街や熱帯雨林の森の上空へマウナケアを左に見ながら海岸線を北上し、ホノカアの街を越えワイピオ渓谷へワイピオ渓谷の隣のワイマヌ渓谷で谷の中に入り、崖に沿うように飛んでUターンして海岸線へ切り立った崖の海岸線沿いに少し北上し、プナルル滝の元に着陸15~20分ほど滞在し、離陸。コハラ山を越え、ワイコロアヘリポートへ帰着
上記は着陸オプション付きの場合の行程
予約・お問い合わせブルー・ハワイアン・ヘリコプターズ
HP/bluehawaiian.aloha-breeze.com